－佐々木社会保険労務士事務所－　ねんきん定期便の注意点

■「ねんきん定期便」の発送開始

社会保険庁は、標準報酬月額や加入履歴、保険料の納付実績などを示して年金記録の確認を促すことを目的とした「ねんきん定期便」の発送を開始しました。

国民年金及び厚生年金の現役加入者、7000万人に対し、毎年の誕生月に送付されます。

■「ねんきん定期便」が送付されるまで

□平成19年12月
コンピュータ上の照合で持ち主の判明した1172万件に対する「ねんきん特別便」の発送開始。

□平成20年3月
上記「ねんきん特別便」の発送終了。

□平成20年4月
残る年金受給者と一部の現役加入者の計9500万人への「ねんきん特別便」の発送開始。

□平成20年6月
残る現役加入者向け6,200万人分の発送開始。

□平成20年10月
すべての「ねんきん特別便」の発送終了。

□平成21年4月
「ねんきん定期便」の発送開始。

平成19年12月から平成20年10月にかけて発送された「ねんきん特別便」に対する回答率は、平成20年12月時点で63％でした。このうち、14％にあたる991万人が年金記録に「漏れ」や「間違い」がると回答しています。

他方で、「ねんきん特別便」では、コンピュータ照合の結果、記録漏れの可能性が高いことが分ったにもかかわらず、「訂正の必要なし」と回答された方もいました。また、用紙の分りにくさなどから、「ねんきん特別便」が届いたにもかかわらず、ご自身の記録を確認されていない方もいらっしゃいます。

■「ねんきん定期便」の留意点

「ねんきん定期便」では、上記に記載したような記録漏れの可能性の高い人に対して、改めて記録確認をしてもらうという役割が期待されています。

なお、通常の「ねんきん定期便」の封筒は水色です。これに対して、記録漏れや標準報酬月額改竄の可能性の高い方に対しては、オレンジ色の封筒が届きます。

オレンジ色の「ねんきん定期便」が届いた方は特に注意が必要です。